福井県を訪問する機会に恵まれたので、
ちょっと足を延ばして能登半島に行ってきました。

のどかな風景にさわやかな風、やさしく照りつける太陽。
ここでBGMを聞くなら静かな音色がいいなと思い、
Gerry Mulliganを流すことにしました。

奥ゆかしい音色に包まれながら、能登半島を北上します。

途中、輪島を訪れ、輪島で育まれている輪島漆器に触れました。
途方もない工程を経て出来上がる輪島漆器には、先人たちの知恵が結集され、
施されたデザインにも感銘を受けました。

そこからちょっと北上すると、輪島の棚田が姿を現します。
荒れた棚田を愛知県の高校生が、10年がかりでキレイにしたとか。
斜面に広がる棚田の姿は圧巻です。

そして、さらに北上すると目的地、能登半島の最先端に到着。

能登半島の最先端にはちょっと変わった宿がありました。
ご存知の方も多いと思いますが、ランプの宿です。部屋にはテレビもなく、
落ち着いた雰囲気の中、すぐ外には日本海の波が押し寄せています。
「今日は穏やかですね」
静かに押し寄せる波の音を聞きながら、
“何もない”時間を堪能しました。

「いろいろあるからこそ、何もないことに価値を感じる」のかもしれません。

海を見ながら、コーヒーをゆっくりと飲みました。
久しぶりに味わうのんびりとした時間です。心が洗われていくのが分かります。

能登半島を旅したことでできた心の余白に、
今回ご紹介した武本氏と下村氏の真摯な姿がやさしく満ち寄せてきました。

お二人とも、今を一生懸命に生きていらっしゃる。

余韻に浸りながらコーヒーカップを置き、帰路に着くことにしました。

あとがきにかえて